3/10、小斎地区の鹿島神社で、
「奉射祭(やぶさめ)」が開催されました。
381年前にはじまり、
何度か中断復活を繰り返しながら、
先人より受け継がれてきた伝統行事。
一年間の天候を占い、
五穀豊穣と地区内の安全を祈願するとともに
武術の錬磨や精神鍛錬を目的として行われてきたそうです。
10人の弓士たちは、3/9の前夜から、
精進潔斎のための合宿。
前日夕方には「水垢離(みずごり)」がありました。
水が入れられた桶の中で、
寒く、冷たい風が吹くなかで、
身体を震わせながら身を清められました。
その後、神社周辺を走り、
神社本殿前で神事を行われている様子も
弓士のOBの皆さんや地域の皆さんが
温かく見守っていらっしゃいました。
3/10本祭も弓士による「水垢離」から
はじまりました。
開会行事を終え、
神官による「御神事的神事」。
目隠しをして、桑木の弓と、ヨモギの矢で
月ごとの天候を占います。
神事が終わると
お祓いを受けた弓士たちが登場!
まずは「大的射礼」
大的に向けて10人で60本の矢を射ります。
続いて「かりがねの的射礼」。
古来、害鳥とされてた「かりがね」が描かれた的に向けて
100本の矢を射ります。
当たったり、外れたりするたび
弓士を見守るみなさんから歓声が沸き上がっていました。
矢を射る皆さんの表情・眼差しが凛々しく、
また、美しい所作ひとつひとつにも
魂が込められていて、見入ってしまいます。
矢を放つ時の風の音や、的に当たった時の音も
気持ちが高鳴りました。
お子さんを対象に行われた弓士体験。
弓士の皆さんと笑顔いっぱいのお子さんたち。
この記憶が、未来の弓士誕生につながると嬉しいですね。
会場敷地内では、
地域のお母さん手作りの地元野菜を使った豚汁と、
小斎自慢のお米を使ったおにぎりのお振舞も♬
愛情たっぷりのお振舞が、
寒さのなか見守る皆さんを温めてくださっていたようです。
今までの奉射祭の写真展示コーナーや、
「かりがねの的射礼」の的中本数を当てるクイズ!
キッチンカーコーナーには、
焼き鳥や綿あめをはじめ、
「ピザキッチンカーKoRiKa」さんや
「〇〇とコーヒー」さんも出店され、
会場を盛り上げていらっしゃいました!
小斎伝統の無形文化財を後世へ。
と長年にわたり代々受け継がれてきた伝統行事。
これからも多世代が交わり、この繋がりも大切にしながら
永く継承されていけばいいな。
という願いを胸に、まだ余韻残る会場を後にしました。
@りん