第34回齋理幻夜と前日譚
今年は丸森町が合併して70周年の記念の年。
そして齋理幻夜は第34回を迎えます。
コロナ過で中止を余儀なくされた年もありましたが、丸森町の歴史の半分近くを、齋理幻夜は共に歩いてきました。
(写真は2018年に、第1回~第30回までのチラシが張り出された時のものです)
そんな齋理幻夜をさらに盛り上げよう!と企画されたのが、前日のTBCラジオ「ラジオな気分フライデーフライデー」公開生放送!
蔵の郷土館齋理屋敷の新館の公開用スタジオには齋理屋敷の伊藤館長、保科郷雄町長らがご出演。
その他ラジオカーも町内各所を巡りつつ、大勢の方々にご出演いただき、丸森情報目白押しでお届けいただきました。
さらにさらに、齋理幻夜当日にもラジオカーから中継いただきました。
ラジオの前のリスナーの皆さまには、「丸森」という言葉が刷り込まれる程お聞きになったのではないでしょうか?
~~~~~~~~ 閑話休題 ~~~~~~~~
猛暑直撃となった齋理幻夜当日。
暑さに負けじと準備が進められていきます。
絵灯ろうが吊り下げられたら、急ピッチでろうそくに火を灯していきます。
宵に輝く絵灯ろうたち。
日が暮れる中、お客さまが来られるのを待ちます。
17:30
今年も伊具高校の生徒さんがアナウンスを務めてオープニングがはじまりました。
前日にもラジオ出演いただいた保科町長からご挨拶。
町の観光PR大使のTaeさんの歌で一気に賑わいが高まり、
丸森ばやし保存会による太鼓の演奏で、さらにビートも上がっていきます。
そして通りの奥から現れる、丸森小学校児童と婦人会の手踊り行列に目を奪われ、
たんぽぽこども園の園児たちによる、天真爛漫なダンスに癒されます♪
そして童楽娘鼓さんの演奏が始まると、それは開門間近の合図。
そして、開門。
童楽娘鼓さんに続いて、お客さまが遂に齋理屋敷邸内へ入られます。
絵灯ろうたちも、少しずつその灯りの主張を強めていきます。
邸内や大通りでは、いろんな催しが始まります。
新館前では伊具高校の吹奏楽部による演奏。
居宅ではお馴染みの六華亭遊花さんによる落語。
習いの蔵では、丸森の語り部たちによる昔々のお話語り。
新館では熊谷祥徳さんの似顔絵や、ミニ絵灯ろう作り。
あぶきゅう応援団によるジオラマ展示や、伊具校生が制作した幻夜新聞の配布もありました。
庭舞台では今回の目玉企画、町内太鼓団体のコラボ演奏!
丸森ばやし保存会×夢太鼓の演奏と、
旅太鼓×童楽娘鼓の演奏が行われ、かつてない迫力と規模で太鼓の音が鳴り響きました。
大通りに目を移しますと、AZ9ジュニア・アクターズのこどもたちによる元気いっぱいのダンスに、
もんたくん&華千代さんの驚きの大道芸に歓声が沸きました。
夜店の方も大賑わい、夜遅くまで歩行者天国となった通りが賑わいを見せていました。
そして主役の絵灯ろうたちは、黄昏から宵に変わるにつれて様々な表情を見せてくれました。
ろうそくの灯りが点っている数時間。
その間だけ見られるこの光景は、ろうそくが消える時に見えなくなってしまう。
儚げな灯りが映し出す一時の人々の喧騒は、まさに夢幻のようなもの。
過ぎ去った時にそんな風に思い出せるのが、丸森の夏の幻の夜。
来年もたくさんのお客さまに、幻の夜を過ごして頂きたいと思います!
@まと(photo by 案内所スタッフ)