本日は、昭和の日でした。
タイミングをはかったかのように、この日にお伝えできたのは不思議なご縁を感じますが、一つ昭和の頃の丸森に関係したお話をご紹介いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今年1月の頃、日伊文化協会「道しるべ」様からお問合せがありました。
日伊文化協会様は北イタリアを中心に日本文化への理解と促進を目標に2010年に設立され、さまざまな分野から日本を紹介する活動を行っております。
お問い合わせは、1938年に森永製菓主催で行われた日本、ドイツ、イタリアの児童画親善コンクールに応募された400万枚に及ぶ作品のうち、偶然にイタリアで発見された53枚の絵についてでした。
53枚の絵の展示は2002年に一度静岡県で展示されていますが、今年の4月にスイス、ルガノ市で、イタリアのマントバ市にてまた展覧会の開催を予定しているそうです。
そのため、改めて展示する作品の情報を調査していたのですが、その53枚の中に丸森に住んでいたと思われるお子様の作品があるという事でした。
その絵というものが上の画像です。
題名は「カラシシ」、小学校名は「丸森小学校」となっています。
この絵について何か分かりそうな事があれば教えていただきたい、という事がお問合せの件でした。
さて、この「カラシシ」。
とても見覚えのあるものでして、もしかしたらなのですが、神明社の狛犬を描いたのでは?と思いました。
神明社は丸森小学校のすぐ近く、そして丸森町観光案内所のすぐ近くでもあります。
なので早速、実物を再度見に行きました。
神明社に向かって右、阿形
絵と見比べてみましたが・・・、風化が激しくて正直どちらかは分かりませんでした。
昔は右側が獅子で左側が狛犬としていたところもあったそうですが、断定できるものではなさそうです。
ただ、地域の民俗に詳しい方にお話を聞いたところ、この辺りでも人によっては狛犬の事を「カラジシ」と呼んでいたと教わりました。
であれば、子どもの頃にご家族からそのような呼び方を聞いていて、作品のタイトルにしたのかという想像もできます。
といった所までを回答としてお伝えし、そうして4月現在、スイスで日独伊親善図画の展覧会の開催が始まりました。
その開催のご連絡と、なんとカタログデータまで送って頂きました。
あまりはっきりとした情報をお伝えできなかったのですが、日伊文化協会様からお礼のお言葉を頂けたのと同時に、上記のカタログに「Centro d’informazioni turistiche di Marumori(丸森町観光案内所のイタリア語訳)」が掲載されました!
嬉しいー!とも思いますが、ちょっと恐縮してしまうような、でもとても有り難く思いました。
85年前、当時丸森にいた小学生が描いた絵が海を渡って、当時の外国の方々に見てもらえた。
それがイタリアで発見されて、今こうしてまたいろいろな方々に見てもらえる機会が生まれている。
縁というものが巡り巡ってまた訪れるものだと思えた出来事でした♪
そんなご縁をいただけた、日伊文化協会「道しるべ」の代表である伊澤明子様にも、この場をかりて御礼申し上げます。
どうもありがとうございました!
@まと