筆甫地区で年4回開催されている『たたら製鉄』。
砂鉄を炉に入れ、
日本刀などの素材になる「玉鋼」(たまはがね)を造る
日本独自の技術です。
1月は第2日曜日が作業日。ということで、
今年はじめての『たたら製鉄』にお邪魔してきました!
皆さんそれぞれのお役目を、
慣れた手つきで、作業を進められていました。
炉もすべて手作り。
ところどころに作った時の手指のあとが、
素朴さと優しさを伝えています。
炉から流れ出てきた鉄の塊「鉧(けら)」。
ここから不純物を取り除き、玉鋼を取り出すそうです。
どのくらい玉鋼が取れるかは、
毎回、その時の天候や砂鉄の状態などによっても分からず、
実際に、鉧を割ってみないと分からないとか。
以前、製鉄した鉧を見せていただきました!
筆甫産の玉鋼から作ったという、刃物も!!
見学にいらっしゃっていた方も
「何度も足を運んで、やって見ることができた!」
と終始、とても感動されていました。
炉の中の輝く炎を覗き込み、
「太陽を見ているみたい」と、素敵なお言葉も。
地道な活動を続けて、今年で21年目になるという皆さん。
地域を想う熱い気持ちと、ロマンがあってこそ。
毎回お邪魔するたび、メンバーの皆さんの、
この家族のようなあったかい雰囲気も
『たたら製鉄』の魅力のひとつ。と感じています。
見学にいらっしゃる方も
いつの間にかお友達になってしまうくらいに
ホッとできる空間。
今ではなかなか目にすることができなくなった『たたら製鉄』。
ぜひ目の前で見ていただきつつ、
メンバーの皆さんとの交流も楽しんでくださいね♪
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『たたら製鉄』実施日
≪1月≫ 第2日曜日
≪4月≫ 第3日曜日 ※ウバヒガン桜がある薬師堂の祭典日
≪7月≫ 第1日曜日
≪9月≫ 第2日曜日
@りん
『たたら製鉄』実施日以外でも、
筆甫地区にある直売所「ひっぽのお店 ふでいち」さんで
取り出した鉄の塊に会えるそうですよー。