6/15「お蚕さんを迎える会」が大張小学校で行われました!
“夢と志を育むの教育”の一環として
お蚕さまの有り難さや命の大切を学ぶ伝統行事「まゆっこ活動」。
その活動が認められ、(財)大日本蚕糸会から
『蚕を学ぶ奨励賞』を受賞されたこともあるそうです!
迎える会の先生は、
地元大張地区で養蚕農家を営まれている佐藤恭子さん。
子どもたちに養蚕のこと、
お蚕さまの育て方について、ひとつひとつ丁寧にお話されていました。
全校生徒28名が4班に分かれて
飼育用の「ワラダ」に乗せられたお蚕さまとご対面。
最初はこわごわと
お蚕さまに触れていた子どもたちも
高学年のお兄さんお姉さんにお世話の仕方を教えてもらいながら
すっかりお蚕さまとお友達になったようです。
「やわらかい」「さらさらしてる」「かわいい」と、
手や顔に乗せてスキンシップ♪
エサである桑の葉の与え方も
佐藤先生に教えてもらっていましたよー
「おかいこさまのおへや」。
お蚕さまをお世話する時のお約束事や
お蚕さまの体の構造などが書かれたものが掲示されていました。
お蚕さまを育てる道具も
地域の方からご寄付いただいた昔ながらのもの。
先人の知恵により、あみ出された
手づくりの道具に触れられることも貴重な経験ですよね。
毎日2回桑の葉をあげて、みんなでお世話をし、
これから1週間ほどで、お蚕さまが繭をつくり始め、
その繭を使って、
糸繰り、まゆ細工、シルク和紙づくりにも挑戦するとのこと♪
6年生は自分達で漉いたシルク和紙が卒業証書に!
卒業式につけるコサージュも繭細工でつくるそうです。
校章も繭をあしらったデザイン。
大張小学校ホームページより。
<校章>
古くからの養蚕の里である地域の豊かな自然環境をバックに、
自然と平和を愛する子どもたちの象徴として、
楕円形の繭を中央に配した糸巻きを図案化し、
地域に開かれた学校を目指している。
廊下に飾られた立派な額にも「繭玉」の文字。
そして、校門近くには、お蚕さまに感謝の気持ちを印す
「おかいこさまありがとう」の石碑もありました。
子どもたちが目を輝かせながら
「まゆっこ活動」に励んでいる姿を拝見して、
先人たちがこの地で守り継いできた風習や文化に触れることができたり、
町の伝統産業を敬う気持ちを養い、
命の循環を体感できる環境があることは、
本当に素晴らしいことだな、と改めて思ったのでした。
@りん