令和元年度東日本台風から1年。
丸森町では歴史上最大の被害あり、町内の死者行方不明者は11名。
115件の建物が全壊し、908件が床上浸水。
道路が破壊され、田畑は泥に埋まり、約1か月に渡り断水が続きました。
台風19号がもたらしたものは、想像を絶するものでした。
しかし、丸森町の歴史を振り返ると常に水害と共にありました。
そんな歴史を伝える企画展「災害の歴史を振り返る~丸森町の災害史~」が、まるもりふるさと館にて開催中です。
災害の歴史を振り返る ~丸森町の災害史~
【開催期間】 2020年10月10日(土)~11月23日(月)
【会 場】 まるもり ふるさと館
【開館時間】 10:00~16:00 ※月曜休館(祝日の場合は翌日)
【入館/観覧】 無料
1601年から残る水害や地震、飢饉などの災害がパネルで紹介されています。
丸森町内だけではなく、隣の角田市や仙台方面であった災害も記載されていました。
町場替えの様子が描かれたパネルもあります。
はじめは丸山城の麓に町場がありましたが、邑主が阿武隈川沿いの鳥屋館に移ったのに合わせ周辺に移り、毎年のように頻発する洪水でさらに町場替えをし、現在の県道45号線を中心とした町場ができあがりました。
1769年(明和6年)にあった大洪水では、民家17~8戸が流出、26名がなくなっています。
この洪水で亡くなった人の供養碑(水没廿六員到彼岸)が西円寺に残されています。
暴れ川に何度も苦しめられながらも、栄えるために必要不可欠だった阿武隈川は、丸森町の歴史を語る上では欠かせないもの。
こうした背景を知るのは企画展以外にも多くの冊子が教えてくれます。
令和元年度東日本台風は、歴史を覆す被害になりました。
新しい歴史として、これからも語り継ぎ、防災や現在に役立てていかなければいけませんね。
展示を見た後は、実際に町の復旧状況や、いまだに残る爪痕を見ていろいろなことを感じ取ってもらえればいいなと思います。
@とみー