丸森町観光案内所ブロググリーン・ツーリズム石碑・猫碑+史跡をめぐる<大内地区青葉編>

石碑・猫碑+史跡をめぐる<大内地区青葉編>

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大内地区青葉で、石碑・猫碑めぐり
今回も解説いただくのは、
丸森の歴史・文化財にお詳しいS先生。
石碑に合わせて青葉に残る史跡や文化財なども合わせて
ご案内くださいました。まず訪ねたのは、青葉にある「熊野神社」。

永承年間に安部貞任が紀伊国熊野神社を勧請したと伝えられています。
境内には、樹齢600年ともいわれる
町指定天然記念物の「老杉」が神々しく立っています。

厳かな境内の中心には、拝堂・本堂があり、
その左側には氏子の皆さんで整えた石碑群。
馬が彫られたモノや、馬頭観音の石碑も多く、

聞くと、大内地区は馬の産地だったそうです。

右手に進むと「子安観音堂」や
オオカミの木像を祀ってある「山神神社」。

大木の下には、
神社の道路向かいにある「青葉温泉」さんの
源泉元だったという洞もありました。
この境内だけでも見どころたっぷりです。

青葉集落に多い「阿部」姓。それは、安倍貞任の子孫とも言われるほど、

安部貞任」に関する言い伝えが点在する青葉。

その中で「八龍神社」もご案内いただきました。
地元では「いくさの神」として、
また貞任を慕っていた姫君の霊を祀った神社
であるともいわれているそうです。

次は、猫神様、蚕神様などの石碑が並ぶ「セエノメエの古碑」群へ。
それぞれ氏子さんの家の近くや山間にあったものを
みんなが手を合わせやすいように、ここに集めたとのこと。

その横には、貝殻が吊された「薬師如来」の祠。

女性の神様、耳の神様として、
今も地元のご婦人方の講行事が行われているそうです。

さらに山手に進むと「戊辰の役戦死塚」があります。
ちょうどボタンが満開でした。
仙台藩の戦死者が合葬されています。
当時の地元民が哀れに思い葬られたものを、
今は地元の保勝会の皆さんで守られています。

道標も兼ねたという珍しい猫の供養碑や
戦死塚を囲むように猫や蛇の石碑が並んでいました。

さらに登っていくと
戊辰の役で最後激戦地となったと言われる
町指定史跡「旗巻古戦場跡」があります。

藩士の戦死塚に、
戦場となった福島県との県境「旗巻峠」。

砲塁台跡も残されています。

先人の暮らしぶり、
そして当時の社会の動向などを知るきっかけとなる
貴重な史跡や文化財の数々。
後世へと大切に守り継ごうとした
先人の想いがあったからこそと、改めて感じ入る時間でした。

@りん

石碑・猫碑+史跡をめぐる<大内地区佐野編>へつづく。

※研修を兼ねた石碑めぐりは、数名で行い、
マスクを着用し、開放的な場所を意識して行いました。

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