「平成」の時代と共に歩みを進めてきた「齋理幻夜」が、今年も夜の闇にその姿を浮かび上がらせました。
それでは「令和」初の齋理幻夜の様子を、少し時を戻してお伝えします♪
祭りの直前、齋理屋敷前の表通りにはたくさんのお客さまが集まってきていました。
31回目を迎える齋理幻夜、ご来賓の方々が並ぶ中、まずは保科町長からご挨拶をいただきました。
ここからのオープニングイベントは矢のような速さで催されていきます。
まずは、まるもりYOSAKOI演舞!
そんな表舞台の喧騒をよそに、本舞台となる齋理屋敷内では1000基を数える絵灯ろうに火が灯されていました。
表舞台に戻りますと、婦人会と小学生による手踊りの大行列が進んできます。
そしてたんぽぽこども園の子どもたちによるお遊戯を見終えて、齋理のだんぽさんがその門を開きます。
開いた門からは軽快な太鼓のリズムを響かせながら童楽娘鼓が登場!
いよいよ、三時間もない幻を見られる世界へと入り込んでいきます。
一番の撮影スポットとなる池の周りの灯ろう群、闇が濃くなるにつれてその表情を変えていきます。
こちらは今回の幻夜にて初お目見えとなった、台湾・台南市のランタンです。
町のインバウンドを見据えるように、保科町長にポーズを取っていただきました♪
いよいよ夜が深くなる齋理屋敷庭園、お客さまが溢れかえっていました。
そんなお客さまを楽しませてくれるイベントは、そこかしこで盛りだくさん!
丸森中吹奏楽部の演奏を皮切りに、
そして幻の夜に、艶やかに変身した姿を似顔絵師さんに描いてもらう子も♪
ざっと昔話の語り部さんから丸森弁でのお話を聞くと、まるで思い出話を聞かされているかのような気持ちにさせられます。
誘惑を振りきった先で、池の周りの灯ろうはいよいよその灯りを強くしていました。
庭舞台では、大河内淳矢さん(尺八)・石田真奈美さん(箏)による和楽器デュオによる和の響きを楽しみ、
表通りでは豪快な旅太鼓の面々による太鼓演奏が、祭り気分をドンドンと押し上げていきます!
そんな風に過ごしていると、池の周りは遂に絵灯ろうの灯りと夜の黒に覆われていました。
絵灯ろうの灯りに誘われてきた人々は、また絵灯ろうの灯りを頼りに家路へとつくようでした。
平成の三十年という時を超えて、令和の時代へと受け継がれた齋理幻夜。
その灯を見る事のできる三時間だけの間に、お祭りの会場内では様々な世界が存在します。
そして次の日の朝には、何事もなかったかのような町並みを取り戻す。
このお祭りは、丸森ならではのお祭りなのだなあと改めて感じました。
@まと(photo by:とみ、なぎ、まと)