戊辰戦争150年を迎える今年は、様々な土地で催し物が行われています。
丸森町では、仙台藩最後の戦場となった「旗巻古戦場跡」で「旗巻古戦場戊辰の役 百五十年祭」が9月2日に執り行われました。
式典には多くの方が参列し、この地に眠っている戦没者の御霊へ祈りを捧げました。
仙台藩最後の戦場として知られるこの場所には、戦没者を追悼する石碑が建てられています。
明治33年に33回忌の折に建てられた石碑で、中央の「旗巻古戦場之碑」という文字は副参謀兼隊長として戦に加わった鴉組細谷十太夫によって揮毫されたものです。
また、古戦場から少し離れたところには「戦死塚」があります。
これは賊軍の戦死者ということで埋葬もされず放置されていた遺体を地域の人々が哀れに思い、弔い建てられた石碑だそうです。
式典の後は、会場を青葉コミュティーセンターに移しレクリエーションが行われました。
追悼講演では仙台市郷土研究会会員である木村紀夫氏から、仙台藩と戊辰戦争の関りについてお話をいただきました。
また町指定の無形民俗文化財「青葉神代(かみお)神楽」の奉納では、雄々しい獅子舞の動きやコミカルなひょっとこに笑いが起きていました。
県指定の無形民俗文化財「青葉の田植え踊り」では、今回がデビューだという小さな子供達も混ざり伝統的な舞を披露してくれました。
青葉地区や今日のために集まった方々と一緒に、旗巻で散っていった藩士達も共に笑って楽しんでいたのではないかなと思います。
地域の暖かさを感じながら幕を閉じた150年祭。
丸森町では、9月15日(土)~11月18日(日)まで「戊辰の役150年 丸森町の戊辰戦争」という企画展がまるもりふるさと館にて開催されます。
また、10月5日(金)には「戊辰戦争と丸森」と題して講師に歴史作家の星亮一氏をお迎えして研修会が行われます。
さらに、10月26日(金)には「”戊辰戦争150年展”と仙台藩最後の戦場巡りツアー」を仙台駅発着バスツアーを行います!
仙台市博物館で開催初日を迎える「戊辰戦争150年展」をご覧いただいた後に、丸森町へ移動し最後の戦場「旗巻峠」をご案内します。
紙面上だけでなく、実際の古戦場に行くことで当時の様子を肌で感じていただける少々マニアックな歴史旅行となっております。
もちろん、美味しい昼食もご用意しておりますよ!
絶賛申込受付中ですので、詳しくは下記よりご確認ください!
戊辰戦争150年特別企画ツアー参加者募集中!(リンク:丸森こらいんツーリストHP)
丸森に住んでいながらも、まだまだ知らないことがたくさんあります。
歴史書には載らない話などを、地域の方に聞かせてもらうことがあります。
150年という節目の年に、改めて戊辰戦争に触れてみてはいかがででしょうか?
@とみー