丸森町の特産品のひとつ、丸森和紙の「初漉き」が宍戸和紙さんで行われました。
まず初めに、”いい和紙が漉けますように”との祈りを込めて神事が執り行われます。
準備が整ったら和紙漉きの始まりです。
大きな舟の中から、木枠の中に原料が均等に漉くっていく様子は正に職人技!
流れるような動きで、1枚1枚丁寧に和紙が漉かれていきます。
どんどん重なっていく和紙がくっついてしまわないのが不思議でした。
作業場には、水をすくう音、その水が落ちる音、竹が木に当たる音、簀(す)から和紙が剥がれる音など様々な音が響きます。
一定のリズムで聞こえる音からも、伝統技術を感じられるようでした。
宍戸さんは50年以上に渡り和紙を漉いてきましたが、ここ10年ほどで手漉き和紙の需要も減ってきているそうです。そんな中で、100年後にも残るような和紙を漉いていきたいと意気込みを話してくれました。
今月16日には、丸森小学校の6年生が卒業証書の和紙漉きに訪れるそうです。
思い出に残る卒業証書になる事で、丸森和紙が大切にこの先も残っていくことに繋がるといいですね。
@とみー